神山町にあるもの、ITインフラじゃなく人・空気だな

私の住む淡路島のおとなり徳島県神山町。ITインフラが整備されて若い企業が次々とサテライトオフィスを開設したと報道されて久しい。

我が家にとっても神山町は身近だ。息子が小さかった頃何度かキャンプに通った。緑の山々と清らかな川の流れは今も忘れない。

でも神山町にあるものは、大自然だけじゃないと思う。確かにそこには外から来る人をさりげなく受け入れる街の人達と、「ここで仕事してもいいなぁ。ここで仕事してみたい」と思わせる空気感がある。

ITインフラの整備ならどこの田舎町にでもできる。でも「田舎流のおもてなし文化」は一朝一夕にできるものではない。

なつかしいキャンプ場。コットンフィールド

徳島県名西郡神山町神領字西上角272

 

 

人口の減少に苦しむ地方自治体が多い中、抜群のITインフラと豊かな自然環境で企業誘致に成功しているのが徳島県の神山町だ。名刺管理サービス「Sansan」や「Eight」で知られるSansan株式会社を皮切りに、約5年で12社が神山町にサテライトオフィスを構えるようになった。徳島県は2000年代から光ファイバー網の整備を推進し、その普及率は全国1位。クラウドによる情報共有や勤怠管理が日常化したIT企業にとって、都会のオフィスに社員全員を集める雇用形態はもはや必須ではない。オフィス賃料を抑え、豊かな自然の中で「職住接近」を実現する雇用の在り方としても、サテライトオフィスは注目を浴びている。神山町で移住支援や空き家の再生を行うNPO法人グリーンバレー理事長の大南信也氏によると「家族とともに滞在出来る仕組みを作ったり、新入社員研修を神山で行う企業も増えてきた。本社のエンジニアが神山町へ移住したり、徳島県で現地採用するケースも生まれています」とのこと。2010年にサテライトオフィス「Sansan神山ラボ」を設立したSansanは築70年の古民家をオフィスに改装。現在は2名のエンジニアが常駐してアプリ開発を行なっている。Web会議システムをはじめとするコラボレーション環境を整え、毎朝9時半には必ず東京本社のチームと合同の「朝会」を行う。チャットツールや社内SNSを駆使し、600キロ離れた本社とも「日常会話レベルでつながれる仕組み」を構築している。Sansan社の神山ラボ外観。Sansan社の神山ラボ外観。屋外でのミーティング風景(画像提供=Sansan株式会社)屋外でのミーティング風景(画像提供=Sansan株式会社)Sansan創業者の寺田親弘社長は米シリコンバレーに赴任した経験を持つ。自然豊かな環境でストレスを溜めず働くスタートアップ企業の姿にふれ「環境や働き方も、自由な発想やイノベーションを生み出すことにつながっている」と感じたことが、神山ラボの設置のきっかけになった。

情報源:Forbes JAPAN 編集部


You may also like...