気分はロッククライマー
三重県 御在所岳

鈴鹿山脈・御在所岳

御在所岳(標高1212m) 2002.10.14
 2002年の秋の登山は近畿圏の三重県御在所岳を選んだ。
御在所岳は鈴鹿山脈の主峰。御在所岳には日本三大岩登りゲレンデのひとつといわれる藤内壁(トウナイヘキ)がある。
 御在所岳へは複数のコースがあるが、今回は三重県の湯の山温泉を基点に登る中道コースを選んだ。我が淡路島から湯の山温泉へは名神高速・鈴鹿スカイラインを経由する方法と、名阪自動車道を利用する方法があるが、今回は一般道を走る距離が短い後者を選んだ。
 いつものように前日の夜に出発。阪神高速・西名阪・名阪国道・東名阪をぶっ飛ばし夜中に湯の山温泉に到着。道の駅『菰野ふるさと館』で朝まで仮眠することにした。道の駅の駐車場はすでに登山者やクライマーと思われる人達の自動車でいっぱいで、中には数台のキャンピングカーも含まれていた。
 翌日10月14日の天気はまずまず。よく晴れてはいるが湿度はやや高く、山腹から眺める御在所岳には重たげな雲を湛えている。
 道の駅で朝の身支度を済ませ、出発地御在所岳ロープウェイの駐車場に向かう。1300年の歴史を持つ湯の山温泉の温泉街に入る。山間の温泉は落ち着いた佇まい。この日は年1回の壮大な祭り『僧兵まつり』が終わった翌日。あちこちに祭りののぼりが残っていた。
温泉街を出発 中道登山口 花崗岩の溝を登る
朝8:20ロープウェイの駐車場を出発。駐車場のある高台から一旦川沿いの温泉街へ下る。たくさんの橋がかかる三滝川を挟むように建てられた旅館の数々。朝の温泉街を歩くのはすがすがしい。しばらく街道歩きを楽しみながらも次第に高度をあげていき一時間ほど歩くと中道登山口に到着。ここからは車道を離れ山道に入っていく。
 森に入ったと思うといきなり急な登りが始まる。森の中のジグザグの道は、上の写真のように花崗岩が雨水で侵食された溝のような道だ。人一人歩くのが精一杯で息子は楽しそうに歩いていた。
 時々、頭上のロープウェイを見やりながら歩いていくと突然、奇岩が姿を現しはじめる。石が石を負ぶったような負ばれ石(オバレイシ)や、巨石を誰かが積み上げたような地蔵岩がそれだ。有名な奇石のオブジェ以外にも眼を見張る奇岩はたくさんあり、見つけるたびにあちこちの登山者が歓声を上げていた。
おばれ石 地蔵岩 キレットを垂直に下降
 奇岩に歓声を上げるだけでなく、垂直に切り立った岩峰をクサリやロープをたよりに登ったり下ったりする。もちろん一般コースですからそれほど危険ではないが、素人がロッククライミングの気分を味わうには十分だ。
 いくつものクサリ場をやり過ごすと最後の急登にさしかかる。疲れがピークになるころ目前に富士見岩が見えてくる。ここは頂上付近の見晴台。ロープウェイを利用して登ってきた観光客と合流する見晴台だ。ここからは苦労して登ってきた中道コースが一望できる。一休みして山頂のロープウェイ駅に到着したのが、お昼の12:20。ゆっくりと休憩しながら約3時間半の登山でした。
 山上はまるで遊園地のよう。山上公園の開発が進み、レストラン有り、カモシカ園有り、観光客と入り乱れて、今までロッククライマーになったような気分で、登山してきたのがうその様です。私もレストランで薬草の天ぷらうどんと生ビールを注文し、赤い顔をして一等三角点のある頂上までフラフラと歩きました。
 下山は国見峠経由の裏道コースを下りようかとも思いましたが、中道で十分満足し、下りはロープウェイで一気に下山。家内や息子にも好評の楽チン下山となりました。
 芦屋のロックガーデンより、本格的な岩登りを味わえる、鈴鹿の主峰・御在所岳でした。