白馬三山縦走 長野 白馬岳〜杓子岳〜鑓ガ岳 2002.8.3
コースタイム(約12時間)
1日目のコースレポートはこちら
●2日目 白馬山荘→白馬山頂(ご来光)→丸山のピーク→杓子岳(巻き道)→鑓ガ岳→鑓温泉分岐→大出原→鑓温泉→猿倉山荘
 初めての山小屋宿泊は日本最大といわれる白馬山荘。家族での宿泊ということもあり個室を予約した。個室料金は2畳の部屋で8500円。おかげで他人を気にすることなくくつろげた。
 白馬山荘では「スカイプラザ」でゆっくりとしたり、天体観測を楽しみにしていたが8月2日は前記の通り大雨。夕方から夜間にかけても雨は降り続いた。おまけに息子は軽い高山病にかかってしまい、夕食をとることもできず、昭和大学医学部の皆さんが運営する白馬診療所のお世話になったりしていた。そんな中でもずぶ濡れになった服や靴を乾燥室のストーブで乾かしながら他の登山者の皆さんとお話したりしながら、少しだけ山小屋での時間を味わうこともできた。
白馬岳頂上からのご来光
 翌3日の天気は晴れ。前日の雨雲を吹き飛ばし絶好の登山日和となった。白馬岳山頂へは前日登頂する予定であったが、大雨で山荘に到着するのが精一杯で断念した。かわりに翌朝早朝に起床し、山頂からのご来光を拝むことができた。白馬山荘から白馬岳山頂まではほんの15分。小さなリュックとカメラをさげてでかけられる。白馬山荘に宿泊された折にはぜひご来光をめざしていただきたい。
白馬山荘から丸山のピーク、杓子岳の巻き道はアップダウンを繰り返すが気持ちのよい縦走だ。鑓ガ岳が最後の難関標高がまた2900mを超える頃また息子の調子が悪くなった。どうやら高山病は標高と密接に関係しているようだ。
 鑓ガ岳頂上を制覇し、鑓温泉分岐を目指して下っていくとみるみる息子が元気になっていった。白馬三山を歩きつくした満足感とあいまってこの日は最高の登山になるかと思われた。
 しかし難関はこの後待っていた。鑓温泉分岐から雪田を超え、お花畑のある大出原を超え、このコース最大の難所といわれる鑓温泉手前のクサリ場をやりすごし何とか鑓温泉に到着した時、すでに3時間半が経過していた。
 鑓温泉ではゆっくりする時間もなかった。というのも温泉の掲示物に「午後3時以降の出発はぜったいにおやめください。特に懐中電灯を持参していない方は...」の文字が!!この時すでに午後2時半。おまけに我々は家族連れ、鑓温泉までのコースでかなり疲れていた。慌てて猿倉を目指して出発した。
 いたるところで荒れた登山道、いくつもの小雪渓、ごつごつした岩の道、我々の疲れた足首を痛めつけた。歩いても歩いても同じような山道がダラダラと続く。鑓沢や杓子沢の小雪渓はすばらしい景観で、むしろ白馬岳の大雪渓よりもダイナミックなのだが、我々にはその景色を楽しむ余裕がなかった。どんどんタイムが落ちていった。もう限界かと思われて到着したのが小日向のコル。まだそこは中間地点であった。
 小日向のコルからは猿倉へ林道を下っていく。いえ。林道というよりも岩の水路という感じ...家族からは非難轟々。夕暮れは少しづつ迫ってくる..歩いても歩いても猿倉の小屋は見えてこない。息子は泣きながら、互いに罵り合いながら、いつの間にかガンバレ、がんばれと声を掛け合いながら歩いた後、なんとか猿倉にたどりついた。
猿倉での時刻は午後6時45分。白馬山荘を出たのが午前6時45分。なんと12時間歩き続けたことになる。約8時間といわれるコースを4時間もオーバーしている。私の計画が無謀であった。小学生と家内をつれてガイドブックどおりに歩けると考える浅はかさ..
 このコースを目指す方は、やはり鑓温泉での1泊をはさむべきでしょう。またたとえ鑓温泉で宿泊したとしても翌日の鑓沢−杓子沢−小日向のコル−猿倉と歩くコースはかなり荒れた山道を歩くことを覚悟してください。このコースはゆっくりと小雪渓や、雪渓に口をあけたクレバス、小日向のコルでニッコウキスゲの群落などを楽しみながら1日かけて歩いてください。これはあくまでも家族連れの場合ですけど。
 今度、白馬岳に登るときは、登りは大雪渓を利用し、下りは栂池方面を目指すコースを検討したいと思います。
もう家族連れの登山はやめよう!!などと言っていた我々ですが、山行から何日か経過すると、また今度はどこへ行こうかなどと話し合うMyFamilyなのでした。ほんとに山歩きって不思議な魅力があるのです。
 ただ、今回は息子の軽い高山病の件があったので、しばらくは標高2500mを超える山はやめておこうか等と考えています。もう少し高山病のことを勉強して、正しい知識を持って臨みたいと思います。


1日目のコースレポートはこちら