幾つかの峠と源流を越えて
目指すは比良山系・武奈ヶ岳

比良山系・武奈ヶ岳

武奈ヶ岳(標高1214m) 2001.11.23
 近畿圏内にある武奈ヶ岳には、いつか行きたいと思っていた。淡路島からだと滋賀県は近くもなく遠くもなく、家族で出かける山としてはどうしても後回しになってしまった。マイカーで出かけたのですが、比良山ロープウェイのすぐそばまで湖西道路の比良ランプが開通し、淡路島の神戸鳴門自動車道から、目的の比良山まですべて高速道路で繋がるという便利な山になった。
 例によって前日の夜に出かけ、ロープウェイ下の駐車場で車中泊となった。寝る前に夜空を見上げると美しい星空で、明日のトレッキングのことを考えるとワクワクした。翌日7時に起床。食事をとって9時発のロープウェイを待った。さすが近畿圏の山だけに登山者も多く、8時すぎには多くの登山者が集まった。駐車場のおじさんに聞くと登山者が多い場合9時にならなくても、リフトとロープウェイを運行するとのこと。この日は朝8:30にリフトに乗ることが出来た。
 比良山系にはいくつかのおすすめハイキングコースがあるが、今回は朝早く出発できたので、コース全長が約7キロ約5時間の武奈ヶ岳・西南稜コースをとることにした。以下にコースタイムを示す。
 (コースタイム)9:10北比良峠山上駅出発→3分→展望台→30分(シャクナゲ尾根)→金糞峠→60分(奥ノ深谷源流)→中峠→50分(口の深谷源流)→ワサビ峠→50分(西南稜)→武奈ヶ岳頂上→1時間45分(イブルキノコバ)→ロープウェイ山上駅着2:45 トータル約5時間30分
 歩いてみてこの比良山のコースが登山者の人気のコースである理由がわかった。5時間余りのコースであるが数箇所の峠を渡り、また源流の沢を渡ったかと思うと今度は見晴らしのよい稜線を歩いていく。稜線の先には形のよい武奈ヶ岳の頂上がまっている。頂上をきわめた後は、1時間半ほどの緩やかな下りを歩けば、近畿ではめずらしい高層湿原が待っているというふうにまったく登山者を飽きさせないコースなのだ。
 縦走コースが交わる峠の佇まいも、沢音が心地よい源流も、私たちが低山の山歩きに求める気持ちを満足させてくれる。峠と沢が静なら稜線と山頂は動だろう。琵琶湖と京都北山の山並みを切り裂いた稜線と山頂は一気に心を開放してくれる。それで終わりかと思うと最後に、高層湿原の湿った風。まさしく低山徘徊の醍醐味を満喫できるトレッキングだ。